子宮脱と 足のむくみの原因は?
股の間の違和感…子宮下垂、子宮脱?!
ある日、突然股の間から何かが下がっているような挟まっているようなピンポン玉くらいのものが膣に触れ、圧迫感・違和感を感じどうしたらいいのか、不安を抱えネットなどを検索されてのご相談を日々多くいただいております。
一概には言えませんが、このような症状を感じたら骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱脱・直腸脱)の初期症状である可能性があります。
子宮脱は、骨盤の中にある子宮を支える筋肉が緩んでしまい、子宮の一部または全部が腟から脱出してしまう病気です。
出産時のダメージ、加齢と臓器を支える力はどんどん弱くなっていきます。
それに加え便秘、肥満、咳、ぜんそく、重いものを持つ仕事などお腹に圧をかけてしまうことにより骨盤底にかかる負担もさらに大きくなるため下垂、臓器脱になりやすいとされています。
また、子宮とともに膀胱や直腸が下がった場合には、膀胱の出口が圧迫されることで排尿困難、頻尿などの症状、直腸の出口が圧迫され排便困難などの症状がみられる場合もあるようです。
日々、頂くご相談の中でお話をお伺いしておりますと、ご家族の介護をしていたこと、またご自身が介護の仕事に関わっていらっしゃる方も骨盤底筋に負荷がかかり、尿もれ・子宮が下がってくる違和感、下垂・子宮脱という症状を感じる方も多いようです。
また、お電話をいただく中ではご出産経験のない方からのご相談もございます。不安を感じてネット検索をすればするほど、今、自分の身体に起こっている症状と当てはまることがあるとさらに不安が増してしまう。
でもなかなか人に言いにくい症状の為、ご家族や周りの方、また病院に受診するのも恥ずかしい…
身体にとって子宮が下がっている状態をそのままにしておくと、様々な問題を引き起こす可能性も考えられますが、受診することも躊躇し、誰にもわかってもらえない病気だと、今も一人悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
子宮脱・子宮下垂について…
詳しくはこちらもよろしければご参考にされてくださいね。
また、完全な子宮脱であれば膣のあたりに違和感を覚えたり痛みがあったりする方もいらっしゃるようですが、そこまで進行するまでは自分で気づくことは難しいようです。
しかし、子宮脱の影響で尿道の位置がずれたりねじれたりして、尿の出が悪くなったり逆に 頻尿になったりと症状として現れるケースもあります。
ひどくなると尿が完全に出なくなり、膀胱炎になったりとさらに腎臓など他の病気も引き起こしてしまうことも考えられます。
実際に、ご相談いただく中でも、腎臓、透析、他の合併症などの心配をされる方も耳にします。
足のむくみ・子宮脱によるむくみ?
「むくみ(浮腫)」は皮膚の下に水がたまった状態です。 足の背や足首などがパンパンになり靴下のゴムのあとが深く食いこんだり、指で押すとくぼんだりします。
足以外でも手がむくんだり指輪がきつくなって抜けにくくなる事もありますね。顔がむくむとはれぼったくなり、目も重たくなったりします。誰でも多少はむくむものですね。
通常は数日以内にむくみはとれて体重も元に戻ります。何日間何日間もむくんだままであったり3kg以上水分が溜まる場合は、身体に異常が起こっているサインかもしれません。
毎日、適度に水分を摂取することはとても大切なことですが、むくみがなかなか改善しない方、身体がなんとなくだるいなぁと感じる場合には、解毒を促すための対策も考えてみるのもおススメです。
血液やリンパの流れが悪くなると、細胞と細胞の間に水分と老廃物が溜まり、むくみとなって現れます。
また、更年期になるとエストロゲンの減少によって、女性ホルモンのバランスが乱れ、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の乱れにより、血行が悪くなるため、むくみが起こることもあるようです。
加齢による筋力低下によってリンパの流れも悪くなることもあります。月経前にむくみが出やすくなる方もいらっしゃいますね。
また、妊娠中は水分の代謝が悪くなる為、むくみやすくなるようです。
むくみは妊娠中毒症の典型的な症状でもあり、足のむくみも感じやすくなり、妊娠することでホルモンバランスが変化することも原因の一つです。
さらに運動不足や貧血が原因。さらに、妊娠後期では子宮が大きくなり血管やリンパが子宮によって圧迫されて、血液やリンパの流れが悪くなり、足がむくんでしまうことがあるのです。
むくみの原因が思い当たらない時には、腎臓・心臓・肝臓など内臓の弱りなどが原因のことも考えられますので、早めの検査を受けると良いかもしれません。
子宮脱と足のむくみの原因
子宮脱、子宮下垂と診断された方のお話をお聞きしていますと、初期の症状として尿もれ、尿失禁があったと言われる方もいます。
そのため毎日のようにナプキンを当てて生活をしていないと心配だと言われてる方も多いですね。
お手洗いをもよおし我慢が出来ず、汚れや周りへの臭いなども心配で外出も考えてしまうというお声も耳にします。
精神的な不安も重なり、逆に尿が逆に出にくくなり排尿障害などを訴えられる方もいらっしゃいます。
身体にとって、まず、不要なものはしっかりと排出すること、解毒は健康な身体を維持するための基本です。
排尿、排便がしっかりとできなくなってしまうことにより足のむくみにも繋がってしまうこともあるのです。
いずれにしても、すべての原因がどこからきているのか、身体にとってなるべくリスクが少なく、日々少しずつでも症状の緩和に繋がるものを見つけてあげることも大切かと思います。
子宮脱 足のむくみを良くする方法
子宮脱の方がむくみを良くするために
子宮下垂・子宮脱と進行していくと、常に股の間にものがはさまった、下がった状態で違和感を感じるだけではなく、尿がすっきりと出にくくなり、足に限らず身体のむくみも出やすくなることも考えられます。
症状には個人差がありますが、まず、今からすぐにでも「腹圧をかけること」骨盤底筋への負担を減らすことを少しだけ意識して生活をしてみてください。
椅子に座るときには背もたれに寄りかからない、落ちている物を拾うときにはひざを曲げてゆっくりとしゃがむ。呼吸は姿勢に左右されますので正しい姿勢を心がけてくださいね。
また、すでに実践されてる方も多いかと思いますが毎日、無理のない範囲で「骨盤底筋体操」を始められることをおすすめします。
インターネットで「骨盤底筋体操」と検索をするとたくさん出てきますのでご自身でやりやすいものを選び生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
子宮が下がっているかどうかは、症状が悪化して初めて気づくことがほとんどです。子宮脱にならないためにも、日々の骨盤底筋体操を続けてみてくださいね。
こちらもぜひご参考にされてくださいね。
効果的な骨盤臓器脱体操
足のむくみをよくする方法は?
子宮脱の方にかぎらず、女性は特にむくみでお悩みの方は多いのではないでしょうか?
むくみをよくするための対策は色々あると思います。中でも身体を温めること(冷やさないこと)がとても大切です。
これからの季節は湿度が高く、蒸し暑い日も多くなるので、自然と水分をとる量も増え、自宅や移動中の電車内でもエアコンを使う機会も増えますので、外側・内側からと身体を温めてあげましょう。
「冷えは万病の元」と言われるくらい身体を冷やすと様々な病気を呼び込んでしまいます。
今、むくみが気になってる、いつも何となくだるい、身体に不調を感じてる方は身体を温めることを意識し、さらに体内に溜まっている余分な水分(水毒)を排出してあげることも積極的に心がけてみましょう。
平熱が35℃台の方は特に!
1.足首・首、お腹をあたたかく
身体が冷えを感じない時でも足先、お腹に冷えを感じる人は多いはず。なるべく素足を避けてストッキングや靴下を履いたり、腹巻きを巻いてあげて身体を温かく保ちましょう。
2.適度な運動をする
適度に身体を動かすことで全身の血行がよくなり、汗をかきやすくなり、体内の循環も良くなり溜まっている水分を排出しやすくなります。身体の「むくみ」だけでなく、心もスッキリ軽くなるでしょう。
3.身体全体を温める
身体が冷えると体内に余分な水分が溜まるだけでなく、自分でも気づかないうちに、心も元気がなくなりがち。リラックスもかねて、お風呂にゆっくりと浸かり全身を温めてあげましょう。リラックスは心身の万能薬。疲れと共に滞った水分も排出し、「むくみ」の解消につなげましょう。
むくみに効果的な食べ物(身体を温める)
むくみやすい・低体温・また汗をかきにくい方の場合には、一日に20分くらい歩くことをおすすめします。
また、毎日のお食事の中で自然塩(身体を温める食材)を摂取。ちょっとむくみが気になるなとか、目・身体が重いという時には自然塩をひとつまみ舐めたり、お水を摂取する際にもひとつまみ自然塩を入れて飲んでいただくのもオススメです。
水はけのよいスッキリとした身体になっていきます。
暑い夏は、熱を下げようと身体を冷やす食べ物=陰性食品を摂取しようと無意識に働きます。
「陰性食品」 とは暑い地域でよく育つ食べ物で、青・白・緑色などの寒色系の食べ物に多く見られます。
反対に「陽性食品」 は身体を温めるとされ、寒い地域でよく育つ食べ物で、赤・黒・オレンジ色などの暖色系の食べ物に多く見られます(一部例外もあり)。
夏こそ身体を温める食べ物=陽性食品を意識して食べることが大切なのです。
また、陽性食品ばかり食べれば良いということではなく、陰性食品とうまく組み合わせてバランスよく食べることがおすすめ。
陰性食品は加熱して調理したり、自然塩を加えたり、陽性の香辛料や調味料を使うと陰性の性質が中和されたり、陽性食品に変えたりすることができます。
むくみ改善のためにも「陽性食品」と「陰性食品」をバランス良く摂取しながら身体を温め健康な身体を保てるように心がけましょう。
◆陽性食品
赤、橙、黒、黄色系
水分が少なく、固め
寒冷地のもの、冷たい土の中から採れるもの冬が旬のもの
肉、魚、にんじん、紅茶、赤ワイン、チーズ、しょうが、卵、黒砂糖、黒豆など(例外:トマト、コーヒー、カレーは陰性)
◆陰性食品
白、青、緑系のもの
水分が多く、やわらかめ
暑い地方で採れるもの
夏が旬のもの
白米、白砂糖、白菜、うどん、牛乳、豆乳、バナナ、パイナップル、レモン、キュウリ、緑茶など
また、陰性食品に「あたため調味料」をプラスすると、陽性に近づけることができるので、以下の調味料を活用してみましょう。
味噌:味噌は陽性。陰性食品は味噌汁に
しょうゆ:しょうゆは陽性で、温め効果あり
自然塩:陰性+塩で陽性食品に変化
タバスコ・七味:陰性食品に温め効果をプラス。
シナモン:陰性のコーヒーにプラス
黒酢:お酢は陰性、黒酢は陽性
今、 子宮脱、むくみなどでお悩みの方、また身体に不調を感じてる方、元気に過ごせている方も、毎日の生活の中で少し身体を温めることを意識されてお過ごしになられてみてはいかがでしょうか。
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