腹圧性尿失禁
今年も花粉症の季節がやってきましたね。街中のあちらこちらでマスクで完全防備の方もたくさん見かけます。
花粉症の時期は、女性にとってはかゆみだけではなくお肌のかさつきや肌あれもとっても気になりますよね。
さらには、「ハックション~ッ」とした時の、「アレ?!尿もれ?!」春は、尿もれ症状がでやすいシーズンでもあり、度重なるせきやくしゃみによって、尿もれ症状に初めて気づく人も多い季節でもあります。
また、尿もれというと、年配の人が起こすようなイメージが強く、若い世代の方には関係ないと感じている人も多いようです。
しかし、20代・30代でも尿もれに悩まれている女性も増えているように感じています。また、なかなか恥ずかしくて一人でお悩みの方も少なくないのでは?とも感じます。
このせきやくしゃみによる尿もれ症状は、「腹圧性尿失禁」と言われ下腹部に力が入ることで起こりやすいです。
成人女性の3、4人に一人が経験するとも言われています。
腹圧性尿失禁の症状
・せきやくしゃみ、大笑いをした時に尿もらしたことがある。
・重いものをもち上げたりした時に尿をもらしたことがある。
・スポーツをしている時、走ったり、止まった状態から一歩足を踏み出した時など、尿をもらしたことがある。
※これらの症状に一つでも当てはまるものがある方は 「腹圧性尿失禁」と考えられます。
また、この「腹圧性尿失禁」の原因で一番多いのは加齢です。
これは、歳を重ねるにつれて体全体の筋力が低下し、尿をコントロールする下腹部の筋力も落ちることで尿もれを起こすとされています。おなかに強い力(腹圧)がかかった時に腹圧で尿をもらしてしまうのです。
「腹圧性尿失禁」 は 出産や加齢などによる骨盤底筋の緩み、弱りにより起こります。
また、日常のちょっとしたせきやくしゃみで尿がもれる症状がある人は、すでに【骨盤底筋】が弱くなっている可能性大です。
この 【骨盤底筋 】は強くするお薬というものははありませんので、日々の生活の中で、老化とともにおとろえがちな 骨盤底筋を意識的に鍛えるように心がけながら、生活習慣も少しだけ見直してみましょうね。
尿もれ を予防・改善へと導く生活習慣
私達の体は、日々加齢し、衰えていきますが、 日々の暮らしの中での生活習慣をほんのちょっと変えていくだけで、尿もれなどが改善する人も多いのです。
また、そのまま放っておいてしまうことにより、やがては骨盤臓器脱や子宮下垂・膀胱下垂などの症状を引き起こしてしまう可能性もあるのです。ちょっとだけ毎日の生活のなかで心がけて過ごしてみてくださいね。
食事
尿漏れの重大原因には過活動膀胱があります。 過活動膀胱は過剰なストレス、冷えなどでも起こりやすいのですが食事の影響も考えられます。
食べ物の中には膀胱の粘膜に刺激を与えるものがあり、尿もれの原因にも繋がっていきます。
【 刺激しやすい食べ物】
トウガラシやワサビなど辛味の強い香辛料、グレープフルーツやみかん、お酢のものなど酸味の強い食品。
冷え・服装
ガードル、タイツ、パンツなどお腹を締め付けない服装、下腹部を冷やさないようにカイロなどで温めてあげましょう
水分
一日の運動量などにもよって個人差はございますが、一日の水分摂取量は、約1.5リットルくらいを目安にあまり摂り過ぎないように気をつけましょう。
また、緑茶・コーヒーなどはカフェインが入っているため膀胱が刺激されて尿意も起こりやすくなるとされています。もちろん、お酒も飲みすぎないことが必須ではあります。
骨盤底筋体操・かんたんトレーニング
尿もれ対策のトレーニングは簡単で長く続けられるものを選んで無理のない範囲でコツコツ続けていきましょう。
○骨盤底筋体操・・・コチラをご参考に
○いつでもかんたんお尻キュットレーニング
1.両足を揃えて立つ
2.お尻の横にへこみ(えくぼ)ができるくらい力を入れ締める
3.お尻の間に指を入れ、圧を感じられるかチェックする
※とにかく、お尻全体を引き締めるように力を入れるのがポイントです。立っている時だけではなく、寝る時や入浴時、椅座っている時など両足を揃えることができれば、かんたんにトレーニングできます。
○骨盤底筋群にグッと力を入れて3秒キープしてパッとゆるめ、これを5回繰り返しましょう。1回2~3セット、1日3~5回行います。立っていても座っていてもできます。
今、現在尿もれに悩んでいる方も、尿もれとは無縁の方も、ぜひ、健康な毎日のためにお役に立てましたら嬉しいです。
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