骨盤臓器脱についてTV放映されていた内容

骨盤臓器脱についてTV放映されていた内容

2017年 某テレビ局で、骨盤臓器脱についての内容が放映されていました。
その内容について、書き留めてメモに残っている範囲でお伝えできればと思います。

骨盤臓器脱の種類について

骨盤臓器脱は、3つあります。

①膀胱が膣からでてきてしまう膀胱瘤(ぼうこうりゅう)
②子宮が膣からでてきてしまう子宮脱(しきゅうだつ)
③直腸が膣からでてきてしまう直腸瘤(ちょくちょうりゅう)

①膀胱脱(膀胱瘤)②直腸脱(直腸瘤)③子宮脱
引用:http://www.med.akita-u.ac.jp/~hinyoki/general/diseasetreatment/pop.html

骨盤臓器脱の症状について

たいていの場合、くしゃみや、トイレでいきんでいるときなど、お腹に力を入れた時に、股の間にピンポン球の様なものが当たって、違和感を感じることから気付きます。

股の間の違和感異物感尿漏れなどが、起こりやすくなります。

骨盤臓器脱の原因について

1,出産
2,加齢
3,腹圧(慢性的な咳、便秘)
4,重い荷物を持つ仕事

骨盤臓器脱の治療方法について

生活習慣を見直す

肥満の場合は、ダイエットする

腹圧をかけないようにする(便秘慢性的な咳を解消)

骨盤底筋体操(こつばんていきんたいそう)

①肛門と膣をゆっくり締める
②5つ数える
③緩める

初期であれば2~3か月で効果を実感できるようになります。

また、尿失禁を合併している方にも有効とのこと。

骨盤底筋体操は、料理や読書、寝る前などに行うなど、生活の中に取り入れると長く続けられる。

ペッサリーで支える

病院で腟内にペッサリーを挿入して、子宮の出口にはめ込み、子宮が出てこないようにします。

長期間、体の中に入れておくと、炎症が起こり、おりものが増えて、出血することがあるので、2~3か月に1回は受診して交換してもらう必要があるとのことでした。

自己管理法といって、自分で着脱できるペッサリーもあります。

手術

生活の見直しや骨盤底筋体操、ペッサリーによる治療を行っても症状が改善しない場合には、手術を検討します。

子宮摘出腟壁形成術など、従来から行われてきた手術法は、腟を通して子宮を摘出し、ぼうこうと腟、または、直腸と腟を支える筋膜・じん帯を補強する手術です。

一般的に20~30%の確率で再発すると言われています。

1,従来法(非メッシュ法) → 20~30%再発

2,経腟メッシュ手術 → リスク痛みや,メッシュの露出

経腟メッシュ手術は、腟壁とぼうこうの間にメッシュを挿入して臓器を支えます。

子宮を摘出しない利点がありますが、腟が固くなるので性交渉のある方や妊娠を希望される方にはお勧めできません。

また、手術後の痛みや腟壁からメッシュが露出するなどの合併症があり、現在は、治療効果が高いと考えられるぼうこう瘤などが対象になっています。

3,腹腔鏡下 仙骨膣固定術2016年4月~保険適用

腹くう鏡下仙骨腟固定術は、おなかに数か所を開け、腹くう鏡手術器具を入れて、子宮の上半分を切除します。

残った子宮と膣壁の前後にメッシュを縫い付けて引き上げ、骨盤の一部である仙骨に固定します。

体への負担が少なく、傷が目立ちにくい上に、経腟メッシュ手術より効果が確実な手術で、2016年の4月から健康保険で受けられるようになりました。

しかし、最新の手術ということもあり、実施している医療機関はまだ限られているとのこと。

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