腹筋をすると子宮脱,膀胱瘤,直腸瘤になりやすい?
腹筋をすると腹圧(ふくあつ)が高くなる!
腹筋に力が入ると、お腹の中の圧(腹圧)が高くなります。
腹圧が高くなると、お腹の中にある内臓(小腸、膀胱、子宮、直腸など)が、膣や肛門からでてしまいやすくなります。
開脚ストレッチは子宮脱・膀胱瘤になりやすい?
開脚ストレッチ(開脚してお腹をつける(前屈)動き)は、腹圧が上がりやすくなる上に、骨盤の底が横に広がりやすい形になってしまうため、骨盤の中の内臓がでやすくなってしまう形になってしまいがちです。
ヨガなどで、開脚ストレッチが流行っていますが、すでに子宮脱や膀胱瘤になっている人は開脚ストレッチは控えて頂けるとよいかもしれません。少なくともやりすぎ注意です!
椅子に座ると出ていたものが、元に戻るのはなぜでしょう?
立っている状態だと、股の間に出ていたものが、椅子に座ると、股の間にあったものが元に戻るというお声を頂くこともあります。
通常は、骨盤高位(こつばんこうい)といって、仰向けに寝転び、腰を浮かせた状態にすると股の間にあった子宮や膀胱が引っ込むという現象が起こりやすいです。
椅子に座ると、出ていた子宮や膀胱が引っ込むというのは、椅子の座面が骨盤の底を圧迫する事で、でていた子宮や膀胱が膣の中に入り込みやすくなるのではないでしょうか?
最寄りの信頼できる骨盤臓器脱の症状専門の病院をご紹介いただけますか?
住まいに近い病院で子宮脱膀胱瘤の検査を受けられるオススメのところを教えていただけないですか?とご質問いただくこともありますが、実際に病院1件1件回ってリサーチをすることができていませんので、ここは安心安全で技術も高いという病院を特定することは難しいのですが、ウロギネコロ科や骨盤臓器脱専門外来があるところは安心材料の一つと言えると思います。
お客様の中で、病院(婦人科)の5~6件回って診察してもらったら、ほとんどの先生は「子宮を取りましょう!」と簡単に言われたと言うお客様もいらっしゃいます。
子宮を取った方が良い場合、取らずに温存した方が場合、病院の先生が総合的に判断されますが、病院の先生によって判断が違う場合があるようですので、セカンドオピニオン(はじめの医師の診断の後に、別の医師にも意見を求める事。複数の病院で検査や診断を受ける事)をオススメいたします。
子宮脱,膀胱瘤,直腸瘤になったら腹筋ではなく底筋体操を
腹筋は逆効果ですのでそれよりも、骨盤底筋運動をしましょう。
ある論文では、50数歳以上で尿漏れになった人に骨盤底筋体操をしてもほとんど改善が見られなかったというデータもあるようですが、これは骨盤底筋運動の仕方、頻度、時間、骨盤の状態がどんな状態であったか?によるのではないかと思います。
現に60歳以上であっても、骨盤ベルトを骨盤の下側に巻くだけで、尿漏れが数日で改善したと言う人が今まで何人もいらっしゃいます。
骨盤の下側が広がらないような状態(骨盤ベルトを骨盤の下側に巻いた状態)で骨盤底筋体操をしていただけたら、巻かない状態とでは比較にならないほど骨盤底筋に刺激が入りやすくなるかと思います。
いずれどなたかに実験の協力をしていただいてデータとして出して行けたらよいなと思います。