骨盤の中の内臓の種類とは?(骨盤臓器脱の仕組み)
今回は、「骨盤の中の内臓にはどんな種類がある?(骨盤臓器脱になる仕組み)」というテーマをお送りいたします。
骨盤を前(おなか側)からみた写真は、こちらです↓
骨盤を後ろ側(お尻側)から見た写真はこちらです↓
性別で、骨盤の中の内臓は違う
骨盤の中の内臓は、男性・女性で変わってきます。
女性の場合は、膀胱、子宮、直腸が、骨盤の下の方にあり
骨盤の上の方には、小腸、大腸、盲腸といった内臓があります。
男性の場合は、膀胱、直腸が、骨盤の下の方にあり
骨盤の上の方には、小腸、大腸、盲腸といった内臓があります。
この骨盤の中になる内臓が下垂(かすい:下がってくる事)して、だんだんその下垂がひどくなってくると
骨盤臓器脱(膀胱脱・膀胱瘤・子宮脱・性器脱・直腸脱・肛門脱・脱肛・小腸脱・小腸瘤)と呼ばれるような内臓が股の間から出てきてしまう症状になってしまうのです。
骨盤臓器脱になる前に、ほとんどの場合は、膀胱下垂、子宮下垂、直腸下垂といったような内臓が下がってくる現象が起こってきます。
特に、お腹の圧が高まった(出産や便秘でイキんだり、くしゃみや咳)ときに,骨盤の中の内臓は、下側(股の方に)に押し出されるように出てきやすくなってしまいます。
腹圧が高まったとき臓器が下がる映像の動画はこちらのページでご覧頂けます。
男女で、骨盤底の筋肉の厚さも違う!
骨盤の下(底)にある筋肉(骨盤底筋)は、男性・女性で厚さも構成も違います。
簡単にいうと、男性の方が厚く、女性の方が薄いということができると思います。
また女性の方が、出口が3カ所、男性は1カ所と、女性の方が複雑にできています。
女性は、骨盤底筋が、薄くて複雑にできているといえます。
その上に、尿道が短いのも女性の特徴の一つですので、女性の方が圧倒的に尿漏れがしやすいということがいえると思います。
さらに、出産や加齢により、骨盤の下側が広がってしまうことで、骨盤臓器脱が起こりやすくなっている人が多いのではないかというのが日本骨盤臓器脱研究所の現時点での見解です。
子宮脱の方の画像です↑
ですので、まず広がってしまった骨盤の下側を正常な状態に戻してあげます。
それによって骨盤の底の筋肉が鍛えられやすくなります。
そしてさらに骨盤の下側が締まった状態で、骨盤底筋体操(ケーゲル体操・尿漏れ改善体操とも言う)をしてあげることで、骨盤の下側が広がった状態では、普段うまく骨盤底筋を鍛えられなかった方が,徐々に骨盤底筋をうまく鍛えられるようになってきた結果、骨盤臓器脱が治ってくるくるという新しい現象が起こってきているのだと思います。
「骨盤の下側を締める」とは、着け心地が良く、長時間着けていても血流を阻害せず、骨盤の下側のみに巻けるような骨盤ベルトであれば、実現が可能です。
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